実写の映像の上から絵を描いていくという手法で作られた
半分実写半分アニメという何とも不思議な映像の映画です。
この表現は「ウェイキング・ライフ」でも使われてましたが
調べてみると監督さんが同じなんですね。
「ウェイキング・ライフ」は「夢」をテーマにした作品でしたが
こちら「スキャナー・ダークリー」は「ドラッグ」をテーマにした
作品になっております。
どちらも「無意識」でつながってますね。
出てくる人はみんな薬物中毒者で、映画のストーリーの8割くらいが
薬物中毒者たちの幻覚と被害妄想と空回りしたおしゃべりで占められております。
この薬物中毒者による現実感の無い空回りした妄想と半分実写半分アニメという
一見実写のようにリアルなんだけれども細部がゆらゆらとしていて
現実感の無い映像表現が非常にマッチしていてかなり面白い映画に
仕上がっております。
特にイントロが秀逸なのでぜひ見てみてほしいです。
★イントロ★
妄想話が延々と続き、後半までなかなかストーリーの輪郭が見えてこないので
最初は「何じゃこれ?」って感じになるかもしれませんがストーリーも
次に紹介する「ウェイキング・ライフ」より大分分かりやすくて普通に楽しめます。
同じ監督つながりでついでに「ウェイキング・ライフ」もご紹介。
こちらも同じ映像表現で制作されているのですが、一作目でまだ表現手法が
洗練されてなかった分、かなり大胆な表現が多く映像自体はこちらの方が
面白いかもしれません。
画面中の何もかもがゆらゆらと激しく揺れ動きまわり
人物の顔もぐにゃぐにゃとしていて輪郭がつかめず細部が雑なまま残されていて
本当に「夢」を見ているかのような映像表現です。
ストーリーは夢に関する幾つかの考察みたいな内容で
なかなか物語の輪郭が現れませんが後半の展開はかなり不気味で面白いです。
作品中「夢の中では電気をつけることができない」という台詞があるのですが
僕も夢の中ではいくら頑張っても電気をつけられないんですよね。
電気のヒモをいくらひっぱっても電気がつかず
一晩中延々と電気をつけようと電気のヒモを引っ張っているだけの
拷問のような夢をよく見ます。
こちらもレンタル等で見つけたらぜひ見てみてくださいませ。