というわけでハネケの「セブンス・コンチネント」です。
後味の悪い映画と言えば「ダンサーインザダーク」をはじめ
最近では「映画史上かつてない震撼のラスト」で話題になった
「ミスト」などが有名で、ハネケ監督作でも「ファニーゲーム」や
「ベニーズビデオ」など後味が悪い映画は数多くありますが
個人的にはそれらを差し置いて、後味が悪い映画ナンバーワンに
推したいのが、今回ご紹介する「セブンス・コンチネント」です。
とにかく最悪の気分になりたいお方に是非ともオススメです。
ストーリーはオーストラリアへの移住を希望する両親と小さな娘
一家3人の日常を淡々と描くというものです。
冒頭、洗車中の車内で一言も言葉を発しない一家のシーンから
始まり、繰り返される日常の断片が描かれるのですが
このなんでもないような日常の描写から何とも言えない
不安感や絶望感が漂ってきます。
夜寝る前に、これからの事などをフト考えた時に
猛烈に押し寄せてくる、あのなんとも言えない不安感のようなモノ
あの嫌な感じが映画全編にわたって延々と続きます。
そして物語後半一家はオーストラリアへの移住を決意し
仕事を辞め、車を売り、家財道具の処分をはじめるのですが
この辺りから、次第に違和感が感じられるようになってきて…
ラストが全てという映画では全く無いので、ここでラストを
バラしてしまっても、この映画の魅力は全く損なわないとは
思いますが、なるべく予備知識の無い状態で見て最悪の気分を
味わってほしいのでラストのネタバレはあえて控えようと思います。
アマゾンのユーザーレビューや一般的な批評サイトには
ラストについて述べられていることが多いので、なるべく情報を
仕入れずにこの映画を見たいお方はご注意くださいませ。
※特にアマゾンのユーザーレビューはタイトルでネタバレしてるものが
あるので、ちょっと調べるつもりで軽く目を通してもネタバレますのでご注意!
見た後は、確実に数日間は最悪に鬱な気分を引きずる事ができる
凄まじい負のパワーに満ちた作品です。