2026.09.14 / 畑と暮らし
乾燥の次は、いきなり豪雨

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主な文章の文字起こし・抜粋。画像全体は上の原画をご覧ください。
乾燥の次は、いきなり豪雨。
雨は欲しかった。でも、こんなにまとめてはいらない。
蔓草は、先に刈らなければならない。
トラクターの前に、まず草刈り!
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昨日まで、畑はカラカラだった。真砂土は白く乾き、ところどころにひびが入り、定植したばかりの白菜やキャベツは、じっと雨を待っていた。こちらも毎日のように空を見上げていた。少しでいいから降ってくれないか。畝の中まで染み込むような雨が欲しい。そう願っていたら、今度は一夜で水浸しになった。
雨は欲しかった。しかし、こんなにまとめてはいらない。畝の肩は崩れ、苗は泥をかぶり、根元から傾いている。長靴はぬかるみに取られ、歩くだけでもひと苦労である。倒れた苗を一本ずつ起こし、土を寄せ、葉についた泥を落としていく。乾燥に耐えた苗が、ようやく来た雨で駄目になるのだから、百姓仕事はどうにも皮肉である。
豪雨のあとには、もう一つの仕事が待っている。草だ。とりわけ厄介なのが葛をはじめとする蔓草である。長い蔓が地面を這っている場所へ、そのままトラクターを入れるわけにはいかない。ロータリーに巻きつけば、耕すどころではなくなる。機械を止め、絡んだ蔓を引き抜く作業だけで時間が消えていく。まず蔓草用の刃を付けた草刈り機で刈り、蔓を短くしてからでなければ、トラクターは入れられない。
一方で、雨を喜んでいる野菜もある。ナスとキュウリは、ぼんぼんできる。昨日収穫したばかりなのに、翌日にはもう次の実が大きくなっている。収穫籠は重くなり、乾燥続きのころにはなかった手応えが戻ってきた。雨が降れば、やはり野菜は育つのである。
ただし、育つのは野菜だけではない。畑の隅を見ると、草がこちらへ押し寄せている。雨を吸った雑草は、野菜の倍どころか、三倍ほどの勢いで伸びているように見える。ナスを採れば、その横で草が伸びる。キュウリを採れば、背後から葛が迫る。収穫の喜びに浸っている暇はない。
雨が降らなければ、水を運び、苗の枯死を心配する。雨が降れば、畝を直し、倒れた苗を起こし、伸び始めた草を刈る。どちらに転んでも仕事は増える。それでも、野菜が実れば少しうれしい。その少しのうれしさを籠に詰めながら、次の作業へ向かう。
百姓は、天気に助けられ、天気に追い立てられる。
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